「時の人」のカリスマが見える一コマについて
「時の人」というのは定期的に現れる。
まるで異世界転生物語で擦られ続けている「勇者召喚」のように、突然と。
ホリエモンこと堀江貴文氏や、ひろゆきこと西村博之氏も同じ。
ただ、彼らは異世界から召喚されたわけでもなく、我々と同じ「時間」という制約の中で生活をしてきた。
興味や選択、諸々のものが違うことによって、我々では成し遂げることができないモノ・コトを成し遂げたことによって、一定の地位を築くことができている。所謂「一目置かれた」状態だろう。
そして「あの人は今どうしている?」と過去の人となるのではなく、何かしらの行動を始めた際に「あの人って実は〇〇を成し遂げた人なんだよ」と肉付けがなされていく。
彼らに対して人間性を解いたり、好悪の判断が巷で下されるほどの影響力というものを持ち得るのである。
それは、会社を上場させなくても、2ちゃんねるを作らなくても、他のなんでもいい。美味しいご飯を作れる、アイロンをきれいにかけることができる、折り紙を折るのが上手、なんてことでも、それを欲している人からしたらヒーローになり得る。
その母数が多いか少ないかの違いだろう。
そして、昨今「時の人」の仲間入りしたのが「暇空茜」氏である。
ただ、氏は巷では既に有名な人であった。グラニ裁判という、自らのことを追い出した会社経営者に対して正当な権利を主張するという戦いを経て6億円を手にしたのである。
その時のことは是非とも読んでほしい。
シン・ネトゲ戦記第二十一話「株式会社グラニ」|暇な空白|note
大作であるが、書けないことも多いだろうし、思い出すのも苦しいこともあるだろうから、文量も多すぎない。
この裁判で垣間見えてくることは、氏が「優秀」であるということ。
氏の半生の第一部から引用すると
第一部は幼少期。
何の因果かレアな個体に生まれてしまい、小学生の頃IQテストで理論最高値?をだした俺に、両親はお受験を押し付けた。幸い東大寺学園中学に入学したが、自我が芽生えて高校で中退した。
と知能指数が高かったことも窺える。
ただ、知能指数というものは身長のようなもので、高いことを活かせるかどうかは別の話。大概は昔神童であっても、二十歳過ぎれば只の人なのである。
ただ、氏は違った。
だからこそ優秀なプロデューサーに引き抜かれ、ゲームを当てることも出来たし、その権利を主張することで多額の賠償金を得ることができた。その論理的な思考や行動力含めて、氏の構成要素の一つになっているのは言うまでもない。
そして、ここまで何かを成し遂げることができた時には、「優秀」というフィルターが「カリスマ」にランクアップするのだということがよくわかる要因だった。
私が氏からカリスマを感じた側面について少し触れたい。いくつもの箇所があるだろうが、特にわかりやすいと思った最近の一コマ。
クロロのパクリかとおもったら最後までページがペラペラしてるからページをペラペラめくりつづける攻撃方法みたいだ
— 暇空茜 (@himasoraakane) 2023年1月17日
俺なら刀がでたとこでページ止めるけど https://t.co/vgEz6xnCKE
というのもゲーム業界では有名な桜井政博氏(『星のカービィシリーズ』や『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』を生み出したお方)のこちらの動画にたまたま触れていた。
桜井氏も結果を出しているカリスマである。そして、そのカリスマを彩るものとして一つあるのは「その人にしかわからない拘りを言語化できていること」だと思っている。
これは、理由はさておき、でもいい。そこの閃きが大事なのだと。
暇空氏の「俺なら刀がでたとこでページ止めるけど」の一言で、氏のこだわりが見えてくる。そして大事なことは「そうそう!わかるわかる!」と多くの賛同が得られるであろう言葉をわかりやすくコンテンツを添えて示してある。
「いやいや、そこまで計算なんてしてないでしょ」
「計算できる人ならそこまで燃えないし」
という反証も聞こえてくるだろうが、それを一蹴しているのがこちらの論考。
「そんなこと言っても感情的になっているのは確かでしょ!」
と言うのも理解できるのだが、これを後出しではなく出されているというところからは「それは計算ではない」と反証するには、氏の生活を定点カメラで観測するか、脳波や脈拍測定して演技なのかどうかを見極めるしか残っていないのである。
ただただ関心してしまっている。